Case. 08

アメリカンフットボール部スタッフチーム チームビルディング

Point

  • アメフト部スタッフチームにシーズン前にチームビルディングワークショップを実施
  • システムコーチングのメソッドを取り入れ、チームの現状やありたい姿を自らで描くプロセス
  • 互いの役割を尊重し合い、一人一人がチームへのコミットメントを新たに見出す

Theme

互いを尊重し合い高め合う、スタッフチームとなる

「スポーツチームが強くなるためには、選手だけでなく、様々な役割を担うメンバーが必要です。弊部の学生スタッフは、運営班、トレーナー班、栄養班、アナライジング班で構成されており、各専門分野からのサポート的役割に加え、チームをマネジメントする役割も求めています。
そのため、常にコーチと同じ視点で俯瞰的に考え、選手よりも先を見据えて行動することが求められています。学生スタッフの9割以上がアメフト競技経験のない女性ですが、コーチと同じレベルでチームを導くことを心がけ、日々努力しています。チームのあり方について何度も何度も議論を重ねていますが、それでもちょっとしたすれ違いで連携がうまくいかなくなることがあります。その要因に自分たちだけでは気づけない解決できないこともあります。現時点でも素晴らしいスタッフチームであり、監督の立場としていつも感心させられていますが、今よりもさらに良い連携ができ、チームが熟成していくきっかけを探していました。小野寺さんはそんな彼女たちの背中をそっと優しく良い角度から押してくれるだろうと、今回のワークショップをお願いしました」(国立大学法人電気通信大学大学院博士・共通教育部准教授/アメリカンフットボール部監督 大河原一憲様)

試合のシーズンが始まる前に、ワークショップを企画し、実施しました。

電気通信大学

Output

電気通信大学

こういう取り組みがはじめてということでスタート時には緊張も見られましたが、いつもチームで活動しているだけありすぐに活発な場に変化しました。大河原監督は積極的にカメラマンを担っていただき、「みんなが自分で考えて自分で動く」場をがっちりホールドいただきました。

普段はなかなか交し合わない感情や表明したことがない意見を場に出すことには勇気が必要ですが、皆さんの協働関係により率直な感情や意見が飛び交う場になりました。

「どの声もチームを良くする気持ちからなんだ」
違いをまとめてしまわず、違いのままで対話を重ねることで、お互いの目的意識がすり合い、尊重し合う関係になっていきました。
「自分の役割にも意味があるし、相手の役割にも意味がある」
チームに対しての役割貢献を認め合い、リクエストを交わし合うことで、チームの成長と個々人の成長がリンクする様子が見られました。

先輩から後輩に役割が自然と引き継がれたり、リーダーを担う方が一歩踏み出して新たなスタイルに挑戦したり…ここからのシーズンに前を向き始めたチームに力強さを感じました。

電気通信大学
  • 古川紗也加(B4 主務 アナライジング班)

    内的役割を紙に書き出して可視化する事で、これまで見えづらかった一人一人の良さを認識することができました。
    スタッフの多くが周りを見渡し視野を広く持つことをできていることが嬉しかった反面、自分の気持ちを伝え主体的に動いていくという課題を見つけることができました。
    練習や準備の中ではスタッフ全員でお互いの気持ちや個性、短所や長所を見つけ声に出すのが難しい状況でしたので、とても良い機会となりました。今回のワークを通してお互いの短所を補い合い、長所を伸ばしていけるようなスタッフチームをみんなで築きあげていきたいです。
  • 吉田果歩 (B4 栄養班)

    普段からコミュニケーションをとっていても、分からない部分が多いなと改めて感じました。言葉では表せない事でも、立ち位置で想いを伝えることが出来たり、自分を客観的に見ることが出来たりととても良い経験をさせて頂きました。また、相手を知る機会や他人同士の関係性などを知るというのが、自分にとっていい刺激になりました。視野を広く持とうと思えましたし、よりみんなとの距離が縮まったのではないかと思います。今回限りではなく、今後も話す機会というのを大事にしていきたいと思いました。
  • 門脇瑞穂(B3 副務 アナライジング班)

    ワークショップをチームで行うにあたってどのように進めていきたいかからまず自分たちで決めました。また、チームに対する今の気持ちを認め合いました。メンバーのひとりひとりの存在の素敵さに気付け、私たちが、「チーム」でいることの活かし方を考えるきっかけとなりました。お互いを思い合い、お互いに成長できるチームでいるために頑張ろうと思います。ありがとうございました。
  • 宮里しほり(B3 栄養班)

    初めはとても緊張していましたが、みんなの気持ちを聞いているうちにだんだんと緊張もほぐれ、最後はとても楽しかったです。目的と目標はなにかそれぞれグループで話し合い、発表した際にそれぞれの解釈が違ったため、様々な見方があるのだと思いました。リアクションをとることやアイコンタクトをとるというルールを決め、実行したらとてもリラックスしていることができたので日常でも相手の目を見たりリアクションをとることはとても大切であることに気づきました。メンバーから見た私の内的役割でひそかに頑張っていることを書いてもらえて自分の役割を認めてもらえた気がしてとてもうれしい気持ちになりました

参加者アンケートより

Idea

電気通信大学

設計時には“この手の取組”がはじめての皆さんでもなじみやすく、没頭しやすいように意識しました。
この場においては「どの声もいかされる」ことを念頭におき、出てきた声は丁寧に扱うことで更に次の声が出てくる循環をつくることに集中しました。また、概念のインプットも行い、これから自分たちで立ち止まって考える、振り返る枠組みをご提供しました。

電気通信大学

昭和24年設立。武蔵野の緑溢れる東京都調布市にある国立大学。
「総合コミュニケーション科学」の創造と「Unique & Exciting Campus」の実現を目指している。
https://www.uec.ac.jp/

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