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2016.10.12 記事:女性活躍推進を考える

『育児休業からの復帰に、配偶者を巻き込んでみたら。』

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育児休業からの復帰に、配偶者を巻き込んでみたら。
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先日、日経リサーチ社の「人を活かす会社」調査の2016年の結果が発表されました。私は5位にランクインした花王グループに注目しました。理由は一つ、その記事で紹介されていた取り組み施策が「わかっている!」という印象だったことです。
花王グループでは、女性社員が育児休業から復帰する前に夫婦で出席できるセミナーを独自に開催しており、他の会社に勤務する夫でも参加できる。8割が配偶者同伴で参加している。そう紹介されていました。

仕事柄、多くのワーキングマザーの方にインタビューを行います。インタビューを通じて明らかになるのは、“産休・育休から復帰後の数ヶ月”を乗り越える難しさです。実際、復帰したもののやはり続けるのが難しかった と退職希望が増えるのも復職から半年前後です。

その理由は?
揺らぐからです。様々な変化に向き合う中で、気持ちが。

まず、仕事・職場の変化。時短勤務や時間限定の勤務になったことで変わる仕事内容や報酬、ポジション。職場でも上司や同僚、部下との関係性が変わる。子供の病気などによる突発対応の発生で、気を遣うし、気を遣われる。結果、悶々とする。

加えて、慣れない保育園生活で不安定になる我が子。病気も色々もらう。一緒にいてあげたいけど、いてあげられなかったり。あー、でも仕事も気になって。悶々。

で、同じ時期に復帰したママ友との近況報告会で、悶々とした思いを吐き出してみる。でも会社によって状況は違うから、話したことで楽になることもあれば、逆に自分が不幸で不運にさえ感じてしまうことも。悶々。

と、とにかく「復職後の数ヶ月はしんどい時」なのです。 

花王グループのこの施策がとても良いと感じたのは、この大変化を迎えるタイミングに旦那さんを巻き込んでいること。共に入り口に立ってもらっていること。8割が参加なので、それなりの強制力をもって。内容は詳しく紹介されていませんでしたが(今度、是非取材させていただきたいと思っています)、そもそもこのタイミングを共有すること自体にとても意味があると思いませんか?

子供という存在が新たに加わって、夫婦の関係性にも変化は生まれるでしょう。子供の誕生は、旦那さんの価値観に何かしらの影響を与える、もしくは価値観をあぶり出すきっかけにもなります。だからこそ、復職というタイミングに共に向き合うことで、夫婦にとっては重要なお互いの「握り直し」の機会となるでしょう。
そして、旦那さんがどれだけ理解・支援(物理的に無理でも、心理的な支援は最低限!)しようとするかによって、その「復職後のしんどい数ヶ月」に良き影響はあるはず。

花王さんの取り組みには、今後も注目したいと思っています。