3年前、大丸松坂屋百貨店の持ち株会社であるJ.フロントリテイリングで、部長層向けの研修で女性活躍推進についてのパートを担わせていただき、ご担当の杉山さんとお会いしました。その時がきっかけとなり、「改めて女性の活躍について学びを深め、より推進していきたい」とお声掛けいただきました。
杉山さん、経営企画部サステナビリティ戦略担当部長である米山さんと企画を進め、推進者向けに勉強会を実施。実施後、「この内容を経営陣にも共有したい」というお二方の熱い思いで経営陣向けの勉強会も実施されました。
内容は、女性活躍とは、日本の現状と難しさ、今後掲げるべきテーマ、女性活躍の段階…と概要をお伝えし、次に大丸松坂屋百貨店様の現状を、数値を使って分析する時間を持ちました。最後に施策事例をお伝えし、質疑応答を行いました。
<ご担当の杉山さんより>
大丸松坂屋百貨店は、マテリアリティ(重要課題)として「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」を掲げています。当社は、女性社員が約半数を占めており、企業成長を目指すうえでも女性の活躍を推進することは重要であると認識し、取り組みを進めています。その中で、経営層に対して、当社の現状と今後の取り組みを検討するため、経営層が参加するサステナビリティ推進委員会にて、小野寺様にご講演いただきました。
経営陣・推進者共に、世の中の流れを踏まえた上で、数値を用いて自社の現状を理解していただきました。講義の中でいくつかのテーマをお渡しし、ディスカッションをしていただいたことで、認識の違いを踏まえて今後の方向性を考える良い機会となられたのではないでしょうか。
自社はどんな状態で、今後どんな状態を目指すのか、をすり合わせた上で、施策を考えることの重要性をご理解いただけたと思います。
推進者向けも経営陣向けも、データを活用したレクチャーで女性活躍の概要を理解していただいた上で、自社の数値と向き合っていただきました。数値は現状を浮き彫りにします。
また、対話の時間を多く設け、互いの理解認識を共有することを促進しました。互いが何を感じているのか、本音を知り合い認識をすり合わせるプロセスが女性活躍を推進する上で欠かせません。
女性活躍推進にはスマッシュヒットな施策があるわけではなく、社内全員の意識改革です。経営陣・推進者に議論の土台が築かれたことで、更に推進されていくことを願っています。
大丸と松坂屋ホールディングスの共同持株会社。
https://www.j-front-retailing.com/