2015.11.11
Q.自宅からの距離優先で転職先の決定。とても潔いですね。一方で、子育て中のママにとって、
転職はハードルの高いものと認識されていますが、そのあたりはどうでしたか?
看護師の世界って働くママさん沢山いますし、それほどハードルは高くないと感じていました。
ただ私の場合は、この新しい職場で職場とともに新しい挑戦をしていこうと企んでいたので、
何よりも職場の皆さんとの信頼関係を築くことを大切にしたかったんですよね。
なので、またしてもバリバリ働く生活のスタートです。信頼を得る為には、中途半端なことできないし。
夜勤もやりました。
この時代は本当に家族に助けられました。医者である旦那さんと2人で、当直のシフト、
夜勤のシフトをお互いに調整しながら、実家にもフルで協力してもらっていました。
でも、息子の頑張りでしょうか、一番は。小学校入学という大きな環境変化の中、
親は新しい環境での仕事で相変わらずバタバタしていたし、宿題を見てあげられない日もあったし、
提出物とか課題を出し忘れることもあったし。そんなことがある度に、私自身も相当へこんでましたけどね。
そして、息子が小学校1年生の12月に最終的な試験に合格し、リエゾンナースの資格を得ました。
Q.いよいよ、リエゾンナースとしての活動開始ですね。
はい。みんなに「楽しそうだね!」と言われる日々です。リエゾンナースとしてやりたかったことを
自由にやらせてもらえる環境も整ってきました。これまでは精神科の先生がおひとりで
取り組んではいらっしゃったのですが、看護の専門性も踏まえ取り組んで行きたい、
行くべきだと病院に交渉しました。そしてこの6月に正式に活動を開始することができました。
同志である精神科医師に「横山さんの真剣な取り組みを見て、自分もがんばろうと思った。」
と言ってもらった時は、心底嬉しかったですね。
Q.これから、どんなことに取り組んで行きたいですか?
リエゾンナースは5年ごとの更新資格です。院外活動(講演や学会参加、学会での発表など)
でポイントが加算されていき、一定のポイント獲得で更新が可能になります。
なので、病院内での活動はもちろんですが、院外活動にも関わっていく事が求められます。
なので、活動の幅は少しずつ広げて行こうと思っています。一定のペースの中で。
というのも、「ママ大好き」って言ってくれる時期って、そんなに長くないな と。
なので、無理なく、細く長くキャリアを積み上げて行く時期かなと思っています。
次にバリバリ突っ走るのは、子供が離れてからにします。
Q.今後の、中長期的なキャリアイメージはありますか?
実は私、人前で話すのが大好きなんですよ!大学時代には、池袋のナンジャタウンで
アトラクションのお姉さんをやっていました。ディズニーランドは通勤に遠すぎたので、
ナンジャタウン 笑。その時に、快感を覚えてしまいまして。
なので、今も少しお受けしている講義や講演のお仕事は広げて行きたいと思っています。
既に看護教育機関での講義の一コマを担当させていただくような機会があるのですが、楽しいですね。
特に、現役の看護師の方が参加されるような会は、現場でのリアルな実践を踏まえた質問や議論が展開されるので、
楽しいですよね。もちろんタフさもありますが。
あとは、看護師として自分がキャリアに迷ったり悩んだりした経験を活かして、
後輩達に対して先を見せて行ってあげたいという想いも強いです。今も専門領域教育として
若手看護師達の育成にも関わっていますが、そういった役割は今後も担って行きたいですね。
スペシャリストを目指す看護師達もこれからどんどん増えて行ってくれればと思っています。
今は、院内に1人だけの専門看護師ということもあり、後輩達に「横山さんだからできること、私には無理。」
と言われたりもします。でも、想いがあれば、挑戦してできないことって、無いと思うんです。
その応援を、して行きたいですね。