2015.7.6
前編はMBAに通うことを決めた動機、家事育児との両立方法でしたが、いよいよ後編。
どのような背景でキャリアチェンジされたのか?について聞いてきました。
皆様、是非ご一読ください!
–MBAに通われて、キャリアチェンジをされたそうですが、どのような流れですか?
出願時に「あなたの“志”は?」というエッセイを書かなくてはいけないんです。
そこで出していた問題意識は「家事を格安でアウトソースできるような仕組みがあったら」ということでした。
結局、最後までぶれませんでした。家事代行サービスの会社に就職しようかな?とも考えましたが、
キャリアがないので一番下っ端からのスタートになるのは目に見えていて、
MBAとったのに勿体ないと思いました。そして、友達からタスカジという家事代行の
マッチングプラットフォームを運営しているスタートアップ企業の代表である和田さんを紹介してもらい、
ジョインしました。家事代行を頼みたい個人と、家事を引き受けたい働き手をスマートフォンやPC上で
引き合わせるサービスを提供しています。「富裕層だけでなく、一般家庭にも家事代行を浸透させたい」
という私の目標が、この会社でなら実現できると思ったのです。
–MBAの経験は実際にどのように活きていますか?
“サービスマネジメント”の授業は今すごく活かされています。
サービス業でいいサービスを提供するためには、インターナルカスタマー(スタッフ)が大事。
彼らがハッピーになる仕組みをつくることが大切だと教わりました。
なので、私はハウスキーパーさんのモチベーションをいかに高めるか、
継続してやってもらうためには?を常に考えるようになりました。あとは、“経営戦略”の授業。
「会社の強みは何か?」について考える時に活きているし、今の職場の人たちと同じ土俵で話が
できていること自体があの授業のおかげです。社長やPR担当は慶應ビジネススクール出身なので、
MBA学んでいなかったら、気後れして話せなかったんじゃないかな。
–では、「タスカジの強み」は何なのでしょう?
1時間1500円からという業界最安の価格設定や、レビューを見てハウスキーパーを自分で選ぶことが
できる仕組みなど、これまで家事代行に関心はあっても踏み切れなかったという人たちにも
使いやすいと喜んでいただいている特徴は色々あるのですが、なんといっても最大の強みは、
「自分たちがワーママである」ということ。家事のアウトソースはしたいけど、
いい人を見つけるのは難しいという、ワーママが自分の悩みを解決するために
このサービスを作ったのです。そしてそこに共感しているワーママたちが運営をしている。
女性だけのためにやっているわけではないけれど、現実的に実際に家事のしわ寄せがきているのは女性であり、
アウトソースニーズが高いのはワーキングマザー。当事者だからこそ、ユーザの細やかなニーズや
ライフスタイルに配慮したサービス開発ができると思っていますし、当事者である私たちが
この問題解決をしたいのだということに、共感してくれるワーキングマザーもたくさんいます。
私たちの強みを活かした戦略、このような考え方ができるようになったのもMBAのおかげです。
大企業ではなく、スタートアップの企業だからこそMBAの知識を活かせる。いい選択だったと思っています。