コラム

“28歳”問題 — 28歳の女性の迷いとは?

2015.5.27

今回は「“28歳”問題」と呼ばれる現象を扱ってみたいと思います。

まずこの「“28歳”問題」「まぼろしの赤ちゃん問題」とも表現されたりする事象、
何を指しているかというと、
結婚・出産の予定があるわけではないが、結婚し、子育てしながらのキャリアや働き方について
漠然とした不安を抱き、目の前のやるべきことに集中できなくなる

という症状です。

なぜ「働く母の支援」を掲げる我々が、
あえてその対象から外れたこの世代への注目からスタートするか?
それは、何人もの働くママたちとの対話を通じて、子育てしながら働き続ける上で、
遡ってこの時代をどのように過ごしていたか?がおよぼすインパクトの大きさを痛感しているからです。

まさに「自分にとって、ちょうどいい働き方」を実現している方は、
もちろん今現在に至るまでの職場・仕事・家事育児のマネジメントスキルの向上も前提にありますが、
この時代(28歳頃〜出産まで)における仕事への想いや向き合い方に、大きな迷いやブレがないのです。
とにかく、仕事に夢中になっているのです。

結果、会社からも職場からも信頼され必要とされる状態を築き上げ、
自ら主導権を握った働き方の選択やキャリア構築ができている という訳です。

社会人5、6年目となるこの年代は、仕事でも1人で一定の成果を出せるようになり、
ぐっと力がついてくるタイミングですよね。(女性だけではなく、男性も同様に。)
転職市場においても、一人前に仕事がこなせて、かつ結婚出産前の時間の制約なく
柔軟に働くことができるこの層に対する企業からのニーズが多いと聞きます。

では、そんな充実の年代に「“28歳”問題」はなぜ発生しているか?というと、
原因の一つに、遠すぎるロールモデルと、現実の激しいギャップがありそうです。

仕事は自分のペースでいい感じ、子育ても充実、旦那さんはイケメンかつイクメン、
そして自分磨きに手抜き無しの美しさ・・・の先輩ワーキングママが象徴的に扱われる中で、
最初は「私もあんな女性目指してがんばろう」となるものの、
身近な職場の先輩ママの時間に追われ続ける日常を目撃し、とんでもない苦労話を聞いて、
その壮絶さに「いやー、無理でしょう」と色々興醒めするとともに、将来への漠然とした不安を抱き始め、
「この仕事じゃないかも」
「この場所じゃないかも」
と、「今、ここ」に集中できなくなる という流れです。

世の中的に働き方の柔軟性を高めて行こうという流れはありますし、
ママ達が働き続けられるようにしよう!と、政府主導でも、各企業でも様々に取り組みを進めています。
しかし、大半の働くママたちの現実は、まだまだ様々な制約の中で色々と工夫し、時間をやりくりしながら、
そして、「まぁ、仕方ないか」と我慢を繰り返しながら仕事を続けている側面が多いということです。

近い未来、それぞれに「ちょうどよい働き方」の選択があたりまえになれば、
あたりまえに選択できる環境が整って行けば、そんな将来への不安も解消され、
安心して「今、ここ」に集中できるようになるのではないかと思います。
bouquetはまさに、そんな世の中を実現して行きたいと思っています。

一方で、環境が整う日を待ちましょう!では解決にならないので、
ライフイベントをこれから迎えようとしている女性たちが「漠然とした不安」で
ブレーキをかけてしまうのではなく「今、ここ」に集中して向き合える状態をつくるためのサポートも、
ワークショップを通じて提供していきたいと思います。

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