コラム

働く母、事業責任者に挑戦する(中編)

2016.11.12

Q.結婚・出産を経て今のポジションを担うまで、どのようにキャリアを積まれたのでしょう?

様々な仕事を経験しました。コーディネーター、営業、ブランディング、そして人事、そこからまた事業部の仕事に戻って今に至ります。
プライベートでは、人事マネジャー時代に結婚し、出産しました。当時の私は「人の育成に関わるのは楽しい!」を十分に感じながら仕事をしていたので、子育てに対してもものすごく前向きで、新たな「育成プロジェクト」が始まるような気持ちでワクワクしていましたね。
保育園入園のタイミングもあって実質4ヶ月の育休の後、人事マネジャーとして復職しました。ところが、うちの会社初の正社員の育休復帰者だったので、全てにおいて何をどうしたらいいかわからないんです。
そこで私は、「よくわからないから、まあ、そのままやってみよう。産休前と同じように。」と、なんの戦略もないままに走りだしてしまいました今から考えると無謀だったなと。

Q.実際、どんな感じだったのでしょう?

とにかく想定外のことが山ほど。。。例えば、娘の夜泣き。夫は自営業なので、居る時は居るけど居ない時はずっと居ない。そうなると、しばらく留守の間に娘がパパNGになる。で、私が娘のことを全て引き受けなければならなくなる。となると、夜寝れない。でも、昼間は目が回るほど忙しい。
激ヤセして体調がおかしくなりました。

Q.その状態から、どうやって抜けだしたのでしょうか?

ある時、はっとしたんです。
「私、働くお母さんを楽しめてない。仕事を楽しんでいない。」と。
さらに、結論は「やっぱり、仕事で結果出さないと楽しくないな。」な訳です。なので、自分が変わること、やり方を変えることを決めました。

働く母、事業責任者に挑戦する(中編)

最初に取り組んだのは、問題解決のスキルアップ。もともと仕事を時間数でカバーすることしかできなかった私ですが、時間での勝負ではなく思考力・判断力での勝負にシフトすべく、自分自身に向き合いました。
あとは、生産性の向上ですね。タスク処理も決して上手ではなかったので。どこかで「ベンチャーなんだし、仕事量が多いとか、長時間労働は仕方ないだろう」という甘えもあって。でも、今ではそれは卒業しました。もう片付かないタスクに埋もれる日々には戻りたくないです(笑)。

Q.「生産性向上」は働くお母さんのキーワードだと思います。K子さんがどのように取り組んだのか、もう少し具体的に教えてもらえますか?

生産性向上には、ちゃんと「集中できる」ことが大事なんです。たとえば、いろいろ気になること、雑念って、あるじゃないですか。これがすごく邪魔なんです。それらをコントロール出来るようになるのが大きかったと思います。
たとえば、すごく感情を揺さぶられるようなことがあると、そのこと考えちゃうじゃないですか?気になってしまって、仕事がちゃんと手に付かない。集中できなくなる。
その時に、その湧き上がってくる感情を押さえつけるのはダメなんです。病気になるから。本当ですよ。
その感情をちゃんと感じて、手元に置いて、眺めて、流す!です。「あー、私、悔しいのね。悔しいな−。OK、はい、さようなら」と。こういった心のコントロール方法については、色々勉強しました。

Q.感情のコントロールが生産性の向上に繋がる。なるほど!

感情のコントロールが出来るようになって、本当に色々効果が出ました。集中力もそうですが、実は、問題解決力も向上しました。
問題解決には、ファクトを正しく把握する力が絶対的に必要ですよね。感情によってバイアスかかると、ファクトのとらえ方に偏りが出たり、解決策に好みが入ったりするから。感情が影響してしまうんですよね。また、やるべきことに集中できていることが何より一番気分がいい。気分がいい状態を保つことは適切な判断をしたり、未来を描いたりする上で、ビジネスでは必要不可欠だと思います。おすすめです。

後編につづく…

 

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