コラム

働く母、海外赴任に挑戦する(中編)

2016.8.9

Q.復職された後、これまでずっと家にいたお母さんが急に家に居なくなった訳ですが、お子さん達はどんな様子でしたか?

娘と息子は遠くの学校に登校していたので、朝は私より早いのです。なので「いってらっしゃい!」と見送ることができました。子供たちの帰宅の時間帯に実家の両親に頼んで出迎えしてもらったりもしましたが、1年も経たないうちに不要になりました。帰宅後はいつも2人で仲良く遊んでいましたね。毎日飽きずにバトミントンしてましたよ。

子供たちに寂しいと言われたことは全くなかったです。
ご飯とおやつはとにかく沢山用意しておきました。食育だけは、こだわり尽くそうと決めていたので。1日のうち4時間はキッチンに立っていました。
食べ物だけのおかげでもないと思いますが、心身ともに健全に育ってくれています。

働く母、海外赴任に挑戦する(中編)

Q.復職によって叶った念願の法務部で仕事ですが、どうでしたか?

法務部は有資格者ばかりです。なので、資格を持たない私は法解釈の領域ではその方達には敵いません。私の強みというか、その方たちよりも私に出来たことが英語であり、英語での交渉力でした。なので仕事でもその強みを活かすことができました。あとは、子会社の法務・審査やCSR推進なども経験したりしました。

Q.海外赴任の話は、どのような流れでやって来たのでしょうか?

海外で法務ができたら…と、思う気持ちはありました。でも、下の子が高校を卒業するまでは一緒にいて、ご飯を作ってあげたかった。あとは海外出張でグローバルな仕事はできていましたし、これでいいかなとも思えていました。
そんな私に舞い込んだチャンスは、ヨーロッパ17社の統括会社でのポジションでした。17社を統括する会社を新設して新たな機能を持たせるので、立ち上げに誰か1人出しませんか?という話が法務部に来たのです。

Q.悩みましたか?

まず、子供に聞きました。
「大学受験の時に、お母さんがドイツに行ってたらどうする?」と。
そしたら、
「私たち姉弟にとって、自立の本当にいいチャンスだと思う。」と言われました。
「大丈夫。」と、言ってくれました。

17歳と20歳です。人格形成上マイナスはないなと思いました。不便はあってもね。

Q.旦那さんの反応は?

主人は大学の同級生です。彼は銀行に就職して、転職もして、単身赴任の時も家庭を心配する必要はなかった。自分で「降りた」とはいえキャリアを離れた私と、自分の想いのままにキャリアを積み上げた主人。それは、彼も十分理解してくれていたと思います。
その話をしたときは「いいよ、いってらっしゃい!今度は俺が頑張る番だ。」と言ってくれました。

後編につづく…

 

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