コラム

無意識の“思い込み”がもたらすもの

2015.9.16

今年の8月28日に「女性活躍推進法」が成立し、
企業側の女性活躍推進の動きは活発になることが予想されます。
特に「2030」実現に向けたアクションが急ピッチで進んでいき、
女性には昇進の話やチャンスが舞い込む可能性が高まります。

今回は女性へのエールとして、
女性側が抱える無意識の“思い込み”について考えていきたいと思います。

「管理職になりませんか?」と言われたら、躊躇なく手をあげますか?
「自分はその器ではない」「やりたくない」と断ってしまうだろうと思われた方々。
本当に自分がそのように思っているのか、一旦立ち止まって考えて欲しいのです。
もしかしたら、周囲から刷り込まれている“思い込み”が、
そう判断させてしまっている可能性があります。

“思い込み”というのは社会人になるずっと前、小さい頃から知らず知らずのうちに刷り込まれていきます。
高度経済成長期を支えるための年功序列、終身雇用モデルから
「男性は外で仕事で稼ぎ、女性はそれを支え家事を一身に担う」という考え方からうまれる
「女性はでしゃばらない方が好まれる」「人前に出て行くような女性はモテない、ウザがられる」という空気感。
そんな社会で生き抜く術として「自分を矮小化して捉え、謙虚に振る舞う方が安全だ」と
判断している可能性があります。

厄介なことに、これは無意識なので、自分ではなかなか気付くことができません。
なので、まずは自分の身の丈以上のことだ!とお断りしようとする時に即答せずに、
一瞬立ち止まって「これは本当に私の思いからの判断なのか?」を見つめてほしいのです。
時代が生み出したメンタルモデルには影響を多分に受けていると思うので、
疑うのは難しいですが、少し立ち止まってみると、何か気付くことがあるかもしれません。

そして、勿論これは女性側だけに限ったことではありません。
上司や同僚も、「女性に対して、その個人に対して、“思い込み”から判断していることはないか?」
をチェックすることが非常に大切です。
会社も個人もこの”思い込み”に触れてしまうことのリスクを恐れて、避ける傾向があるような気がします。
しかし、実はこのような無意識の“思い込み”に気付いていくことが、
女性活躍推進の本質的な変革を促していく一番の近道
なのではないかと思っています。

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